明良じいさんのリハビリ

お経で発声練習をしていたら、近所のおじさんに心配された話し。

nobu

2023年12月1日の出来事。とうとう今年最後の月になりました。

何十年も毎日お経をあげている明良じいさん
元気なときは毎朝、お経をあげたあとに朝ごはんということが日課です。

認知症が悪化したときなんかは、1日に3回やってました。

だから、ずっと朝でした。 

そうなんですお経の後はご飯なので、ご飯がないと怒ります。

今日は、2回も朝ごはん食べてるよ

なんの そげんかことはなか!!食べとらんじゃん!

ちがう!と言う時のあきよしじいさん
ちがう!と言う時のあきよしじいさん

と言ってムムムと怒ります。2年前くらいにそんなときもありました。

話はもどりまして、今日は急に、お経をとなりました。

発声練習にもなるし、それはいいね!となったのでやってみました。

退院してから、10日。
むせることがおおく、げほげほとなります。
その原因は、喉の筋肉を動かさないからのようです。

そこで僕は提案しました。お経をよんだらどうか!

じいさんのリハビリにいつもやっていたことをやるというのはいいと思いました。

やはりよかったです。じいさんもいつものことなので抵抗なくできます。

しかし、ちょっとしたデメリットがみえてきました。

たまたま配達に来た方は、それが聞こえたみたいで、逃げるように配達したあと去っていかれました。

近所のおじさんは、なんだか心配そうに声をかけてくれて、あんまり無理はせんようにな…と。

いつもお世話になっている、
ケアマネの方は、ちょうど電話で

「何か聞こえる…何があってるのですか…」

と少し心配されたのではないかと思いました。

ついにじいさまの介護のすえに、おかしくなってきたかーと心配されたのではないかと思います。

さらに、明良じいさんの家の玄関の中の半分は段ボールで埋め尽くしています。

家の外をみると、段ボールや荷物がたくさんです。
ぱっと見、ゴミ屋敷のようにもみえます。

しかし、これには意味があるのです。

まずは玄関、
明良じいさまが万が一、玄関に行った場合に転んだ時、頭を打たないように計算して埋めているのです。

次に外、
明良さんの家は、築50年。じいさんは新築からほとんどなにも手をつけずにこれまできました。

明良さんと同じように不具合がでて、入院のたびに家も修理という感じでした。大変でした。

最終的には、もうこれ以上、何もできませんと大工の知り合いに言われました。

この家はもう、

なにもできないとのことです。

手をつけると壊れるそうです。

大した修理はしてないのに、費用がかかるというやばいやつです。

修理するとその修理費の倍くらい別の修理がかかるだろうと言われました。

話をもどしますと、

玄関からみえる側面には段ボールや荷物を積んでいます。
これは、寒さ暑さをしのぐためなのです。

とくに今の時期、冷たい風が入ってきます。
古いから傾いていて隙間風がひどいです。

窓が開けっぱなしなのかと思うくらい風がきます。

思い出しました。
真冬に仕事で大阪にあるグランフロントの外を歩いていたとき、とても寒かった。

明良じいさんの家の真冬は、家の中なのに、グランフロントの外より寒かったのです。

外に荷物がないと、隙間風がやばいくらい入ってきます。

荷物を置いておくことで、寒くなくなります。風がこないのです。感動です。

明良じいさんが95歳くらいの時に、相談したことがあります。

じいさん、家は、あちこち壊れててこのままにしておくと、もたないよ・・・

この家は、まだ50年しかたっとらん。

俺は95年生きとるばってん、どけんなかけん、まだよかろうもん!

ちがう!と言う時のあきよしじいさん
ちがう!と言う時のあきよしじいさん

とのことです。

もう、なんも言えね〜 でした。

というわけで、話をもどしますと、
ついに我々は近所の方々からおかしくなってきたのではないかと思われ始めたのではないかと感じました。

なんかへんなことにならないといいけどね〜
などと心配をかけているかもしれません。

ドクターや看護師、ケアマネージャーの皆さんには心配をおかけしているのではないかな・・・と思いました。

介護人の僕らがおかしくならないか…
へんなことにならなか…

大丈夫です。
これを書いている余裕があります。

楽しんでやっております。
こんな機会は二度とない貴重で尊いじいさんとの時間と思っています。

1日を大切に、その瞬間を大事にしています。

夜中はずっと起きているわけではなく、あとはみまもりぼっとシステムのセンサーに任せて、じいさまが動くとビビビーとなりますのでその時に起きます。油断してたまに寝てしまっていることもあります。

じいさまはいつも言ってくれます。
僕たちがいるから楽しいそうです。

よかよか、よかよか。

たまに、よかよか がよくないことがあります。

明日は、よかよかじいさんについて書きたいと思います。

今日もいつも通り異常なしです。

さっき、センサーがビビビーとなったので駆けつけると、じいさんはベットに座っていました。

トイレに行きたいのだと思います。

じいさん、トイレ?手伝おうか?

うん、よか、今終わった。

今起きたろ?トイレしたくて。まだ終わってないと思うよ。

よかよか、今もう終わったじゃん。よかよか。

と言って寝ました。今日も異常なしです。


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明良じいさん見守り部隊
明良じいさんと知り合って20年ほどになります。僕の奥さんのおじいちゃんです。どうしても家にいたいという明良じいさんの願望を叶えるために奮闘しています。
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