明良じいさんのサイン
頻繁に動きだしたら便秘のサインなんです。
口数が多くなってきて、よく動くようになってくると、僕のこれまでの統計結果から明良じいさんの場合便秘です。だんだんと辛くなってきている明良じいさんなのですが、『大丈夫、でよる!』といって否定します。
明良じいさん、否定する時は、必ず何かある
素直に「うん」と言わない時は、何か問題がある時のサインです。だいたいほぼ便秘です。
僕にはわかっています。じいさんの「大丈夫!」のトーンやテンポで異常がわかります。
これを見逃すと大変なことになってしまいます。
家中が悲惨なことになります。
べんまつり、何度も経験しました。まさにお祭り騒ぎです。
べん騒動とするとなんだかじいさんに悪いなと思って、べんまつりと名付けました。いいことありそうです。
なんかパッと聞いた時、お祭りをイメージします。祭りと聞くとなんだか楽しくなってくる感覚が僕にはあります。お祭りいいね。となるので、べんまつりとしました。
楽しい気分で対処できないものかと考えたネーミングですが、やはりそんなに世の中甘くないということ学びました。べんはしぶといですね。なかなとれません。香りもしばらくとれません。
こんな経験から、いい香りがするもので自然の成分で、べんまつりの香りを消し去ってくれるようなものを探しまくりました。(それについては別のページで紹介します。)
べんまつりですが、毎日お祭りの日々もありました。
年に一度のお祭りが毎日、または2日に一度のペースだとしたらいかかでしょうか。とてもくたくたになるはずです。そんな感じです。毎日はきつい。
べんまつりは過酷です。ハードです。しかし対処しないと寝れなくなります。できるだけ早めに対処するほうが、香り消しの時間が短縮できます。
だから、どうにかならないものかと研究しました。毎回そうなる前に気づくことができれば、お祭り騒ぎになることはないのではないかと思いました。また、じいさんも大惨事になることを避けることができて快適なのではないかと思ったのです。
結局は食べ物・飲み物にいきつきました。以下のものをじいさんが食べたり飲んだりすると下痢になります。
- 油であげてあるもの
- ドーナツ
- ノンアルコールビール
- 酒
始まりはいつもこうです。
ほのかにべんまつりの香りが漂います。強烈な存在感です。それからじいさんと議論が始まります。自分ではないといいます。あきらかでも自分ではないといいます。では誰がしたのだろうかと議論します。最終的には、「記憶にないけど自分だろね」と言います。
こんなことがありました。
明良じいさん、トイレに入ってから40分。強烈な香りを放っています。想像するに、これは大変なことになっているはずです。
じいさんはトイレで自分ではどうしようもないと判断した時には、トイレのドアを開けて僕が気づくことを期待して待っているのです。毎回、このパターンの時ドアを全開して僕らが通過することを願って待ちます。
そしてついに僕が気付きます。悲惨なことになっていました。間に合わないでトイレの床と便座とあちこちに・・・下痢です。べんまつりです。
じいさん、大丈夫?
うん、だいじょぶ・・・
大丈夫じゃないねこれは。
そうかね・・・よかよか
自分でできると?
無言。
まずはトイレから出ようか。
まずはトイレからじいさんを救い出します。床や便器をティッシュで拭いていたようです。しかし、拭いていたというよりのばしていたというのが現実です。これはさらに大変です。
じいさんには手を洗ってもっらって避難してもらいます。
僕はフル装備で一気に掃除をしようと思って準備しているところに、じいさんが来ます。
どうした?今トイレは下痢でよごれとるから、掃除中よ。
なんで?汚れた?あらら・・しょんべんばしたかばってん。でけんかね?
さっきまでトイレにいたのはじいさんよ。これはじいさんが汚したとよ。
なんのやろか、いまトイレにきたばっかりて!?
いやいや、40分もトイレにこもって、俺がくるのを待っとたやろ?
そげんかことはなか。今来たけん。こげんトイレば汚したことはなかもんね。
いつでんトイレはキレイかろが。汚したりしとらんじゃん、わしは。
いつでんキレイよ。じいさんのあと汚れてるから掃除してるけん。じいさん、さっきトイレで40分間覚えてない?
ちょっと覚えとらんね・・・おれじゃなかろ。こげんはならんけん。
あんたじゃなかね?
そうですか・・・おれかもね・・・トイレはまだ使えません。おむつでしてください。
これは僕にしかわからない明良じいさんのサインかもしれない便秘サインについて
分析の結果、口数が増えてきだしたら、もうすぐ便秘です。口数といっても会話をどんどんするわけではありません。何かと聞いてきたりする時です。いつもは聞かないのに聞いてくる時です。なんのことだかわからないことを聞いてきて答えに困る時です。これは便秘のサインなんです。これは第一段階。
意味不明なことをよく聞いてくるようになってから2、3日後によく動くようになってきます。お腹がもじもじするのかいつもより動くようになります。じっと眠らず瞑想をしています。
声をかけても、「大丈夫!べんはでとる!」といいます。何もしないでいいといいます。問題ないといいます。
明良じいさんにとって便秘は一大事
じいさんは便秘が一番嫌です。これは昔からのようです。便秘で病院に連れて行ってくれ!といいます。それ以外の異常はどんなに苦しくても、便秘の時ほど慌ててません。
これは完全に便秘確定した時に起こることなのですが、明良じいさんはとてもクリアになります。本来は認知症で85歳くらいの時の記憶と90歳のころの元気な時の記憶で毎日を過ごしています。しかし、こうなると年齢も正解、季節も正解、ご飯たべた時間も正解です。とてもクリアになります。これは完全に便秘なのに、じいさんは、ワンテンポ遅れの「・・大丈夫!」といいます。
これには僕たちも困ります。このあとどうなるか嫌と言うほど経験してきているのでなんとかならないものかと説得しますが、明良じいさん、自信をもって「・・・だいじょうぶ・・」とちょっと小さい声になります。
便秘はやばいですね
僕はじいさんのおかげさまで、便秘について知ることができました。これは人間だけではなくすべての生き物にとって一大事ですね。
人間の場合、こうなると頭がおかしくなってくるような気がします。認知症が悪化したり、おかしなことを言ったりということが起こるように思います。
じいさんの場合は逆で、日頃の認知症が一気に治ります。元気だったころの正常な時のようになります。
しかし明良じいさん、ここまでくるともう難しいです。
出そうで出ない日々が続きます。
そんな時期はじいさんの周辺は大変な事態になってきます。
ソファーやイス、ベッド、トイレまでの廊下、トイレがお祭り騒ぎになります。
お祭り騒ぎ対策
そうならないように、野菜多めの食事に切り替えです。しかしこれも早すぎると、美味しくないので食べません。だからやはり