今日は囲碁の試合だから船小屋まで行かないといけないと言っていました。
昨日までは60代70代だったじいさんは今日は、80代90代のころになっているようです。趣味の囲碁の試合が船小屋であるから今からバスに乗って行くからご飯はいらないというのです。あっちで食べるからみたいです。
じいさんは95歳くらいまで囲碁をするために自転車で近所の公民館へ出かけていました。
どうやって行くのかと聞いてみると、
バスで行くと言います。
バスまでどうやって行く?と聞くと、
歩いて行くと言います。
説得しましたが聞きません。絶好調です。
ベットから立ち上がって、歩いては無理だと思うよ。
なんの、歩ききるて。歩いて行くけんよかよか。
じゃあ、ベットから出て立ってみようか。歩けるなら何も言わんよ。行って。
よかよか、歩いて行くけん、よかじゃん。
と言ってずっと立とうとしません。ひとりでするからあっちに行ってという感じです。
ひとりにすると間違いなく頭から転ぶとこれまでの統計結果で97%確実なのでしつこく説得しようと努力しますが、聞きません。
立てるやか?歩けるやか?無理はせんがいいよ。寝とこう。
ひとりでベットから立てないやろ? 立てんから行けないやん。
そうね、立きらんばってん・・・歩ききるやろ。大丈夫。
立てないのにどうやて歩くと? 立たせたら歩けるてこと?
そうね。立ったら歩けるくさい、よかじゃん。
というので僕が手伝って立ってもらいました。
きついやろ。やめといた方がいと思うけど立ってみようか。
あいたた、あいた、あいたた。でけん、でけん!でけんてー!
なんだか僕が無理やり立たせて歩かせようとしたかのような雰囲気で、ベットになんとか戻りました。
再度、挑戦。「歩けるやろ、やってみらんとね」だそうです。
今したよと、今実践したけどと言いますが、今のは僕のせいです。
それで、もう一度するというので望み通りに
立って手を離してほしい様子ですが、離すとそのまま倒れます。どう倒れるか僕はもうわかっていますのでキャッチしました。しかし、こうするとまたじいさん歩けたのにとなります。そんな雰囲気でしたので、ベットの毛布と布団を転ぶだろう位置に設置し、もう一度立たせて、みまもりました。
ひとりで立ってはいますが、あるこうと重心が前へ行くと、顔からゆっくり転びます。ベットと布団なので問題ありませんでした。
じいさんはやっと自分の状況が理解できてきたようで、話をきいてくれるようになります。
ご飯を食べて、寝て、回復するかもしれないからそうしようと提案すると、すなおに従います。
今ころんできつい思いをしたので聞いてくれます。
ぐだぐだ僕が喋って説明します。
納得したようなので、ご飯にします。
ご飯ば食べて、よく寝たら痛みもいまより良くなるよ。そうしよう。
よかよか、今日は試合やけん、碁ばうちに船小屋に行くじゃん。
ご飯は、ステーキあるけど肉食べる?おいしいよ。
よか!そんなら、たべとこかね。
ステーキでなんとか今日はしのげるかと思ったのでが、ご飯のあと寝て、すぐ起きて囲碁の試合だから船小屋に行くと言います。
立ってみて、歩いてみせれれば、文句なし、行ってよし。
というのを繰り返しました。
納得して、疲れてぐっすり寝ています。
今日は結構動いたので、明日もぐっすり寝るかなと思っています。